”沈黙の艦隊”のかわぐちかいじ先生の漫画のアニメ化です。
現代の海上自衛隊の巡洋艦(イージス艦)”みらい”が第2次世界大戦当時の日本にタイムスリップしてしまい、なりゆきから米軍と望まぬ戦いをすることになるというお話です。
タイムスリップしてしまいなるべくこの時代に干渉しないという方針であったのですが、主人公の角松がどうしても目の前で死に掛けている海軍の青年将校を見殺しにすることができずに助けてしまったことから海軍青年将校の草加が未来の兵器、これからの歴史を知り、新しい国、”ジパング”を夢見て暴走してしまう物語です。
太平洋戦争当時の軍人が現代のテクノロジーと歴史に触れ驚愕するという様はタイムスリップもののお約束とは言え、とても面白いです。
特にオススメの戦闘シーンは1隻対40機と空母ワスプ撃沈で、米軍vsイージス艦(最強の盾)という戦いであり、音速の目標を撃墜、同時に128もの目標を狙えるために開発されたイージス艦vs米戦闘機40機+米空母の戦いは必見であり、たった1隻の巡洋艦など数分で海の藻屑となると高をくくっていた時に一門の主砲とイージス艦から発射される手動式ミサイルによってたちまち半数ほどがたたき落とされあせる米軍というのは先の大戦での溜飲を下す思いであり、油断したみらい側も米軍エースパイロットの特攻により被弾してしまいますが、米空母に警告を与えた後に射程距離400kmのトマホークミサイルの一撃で米空母を沈めます。
単に戦闘シーンのみならず、平和な時代の軍隊、自衛隊と戦争当時の軍人とではあまりにも人命に対するアプローチ、考え方が異なるのもこのアニメに見所であり、不謹慎ながら戦闘機のプロペラ音や目標に向かっていくミサイルなどを見るとどうしても気分が高揚してしまうのは男の性(さが)であります。