「1年前、NYCは大悪党・シュレッダーに支配されていました。絶望の最中、闇の中から希望の光が照らされて、たった一人でシュレッダーに立ち向かった英雄がいます」という台詞が、ずっしりと心に響いたという人は一定数はいるかもしれません。この作品ですが、2017年の1月にDVDが発売されており、私は「お笑い芸人の宮川大輔さんと、藤森慎吾さんが声優を務めたから」映画を観ておりDVDも買いたいと思いました。
この作品では、宮川さんと藤森さんが悪党役の声優を務めており、ファンキーさが感じられるだけでなく、爽快感も感じられました。突然変異体とされる亀忍者達ですが、人間の前にその姿を現した際には畏怖され且つ憎しみに満ちた目で見られる事になります。鼠のスプリンター「先生」は、亀忍者達に「人間は、理解のできない存在を恐れる」と言い、赤みの黄色(山吹色)のミケランジェロは物凄く落ち込んでしまいます。ミケランジェロは陽気な性格であり、陽気な分だけ否定的な目で自分達を見られると落ち込み易いキャラとなっています。
リーダーのレオナルドは、鉢巻の色が紫みを帯びた青色と同様にクールで冷静沈着なキャラであり、ドナテロは頭脳明晰でミステリアスなキャラとなっています。ドナテロ自身、鉢巻の色が高貴な紫色なだけあってか、色と性格が一致しているようです。
また、割と堂々たる体躯のラファエロは怒りっぽくて、力強くて短気な性格となっています。鉢巻の色は赤系(やや紫みが感じられる赤です)であり、赤は力強さや興奮、激情を意味しています。ただ、ラファエロですが、航空機の貨物室から飛び降りると他の三人が言い出すと、「何だって、飛ぶ!?」と自信に満ちた堂々たる表情が一転して「臆病な顔」となったのは、映画だけでなくDVDで観た時も笑いました。
レオナルド達が、「世界平和のために飛行機から飛び降り」をしたものの、ラファエロは立ち竦んでしまい、最終的には「怖くはない、後悔はしない!」と言って思い切りダイブしたシーンを見た時は、映画館で爆笑してしまいました。何よりも、この作品は、ラファエロの「強面とのギャップ」と宮川さんと藤森さんの声優力が楽しめる作品となっています。