アル・パチーノ主演、1992年のアメリカ映画です。ジャンルはヒューマンドラマ。
この映画でアル・パチーノはアカデミー賞主演男優賞を受賞しました。主人公であるチャーリー(俳優:クリス・オドネル)は、ボストンの名門高校に通う学生。
苦学生であるために、周りのお金持ちの子供である生徒たちからは馬鹿にされて孤独でした。
そんなフランクは、実家があるオレゴンへ週末帰るための旅費を稼ぐために、アルバイトをすることにしました。
そのアルバイトとは、アル・パチーノ演じる元軍人のフランク・スレード中佐のお世話をするというものです。
なぜ中佐のお世話をする必要があるかといえば、軍人時代に火器の操作を誤って、視力を失ってしまったためです。
しかしながら、目が見えなくても音や雰囲気で相手の行動を読むことができるのです。そんな中佐は、非常にプライドが高く、
卑屈でちょっとでも気にくわないことがあれば激高するといった気難しい人です。そんな二人は、フランクのある計画を達成させるために、ニューヨークへと旅立ちました。
この映画の見どころは、チャーリーとフランクがお互いを理解しあい、今後の人生に向けて活路を開いていくところです。
チャーリーの純粋で清廉された心に触れあっていくことで、人生に大きく絶望していたフランクが少しずつ心を開き、自分のあるべき姿を考えていきます。
物語中盤、誰とも心を開くことができなかったフランクが唯一チャーリーに心の内を吐露するシーンは圧巻です。
そしてなんといっても、素晴らしいのはラスト15分の演説シーンです。退学するかどうかという窮地に立たされるチャーリーを、フランクがこれまでの人生を踏まえながらチャーリーという人物の高潔さの証明を熱弁するのは、鳥肌ものです。
あえて、詳しくシナリオは書きませんでした。
人生に嫌気がさしたとき、また、自分がどうあるべきかを悩んだ時に見ることをオススメします。