3月のライオンのDVDを観ていますが、この面白さに魅せられています。
高校生でありながら、プロの棋士である桐山零を中心にさまざまな人間模様が将棋を通して起こって行きます。
桐山零を幼い頃に家族を失い、父の友人だったプロ棋士に引き取られ、将棋しか逃げ道がなく、必死に将棋をして中学生でプロ棋士になります。
しかし、零を引き取った事で、父の友人の幸田家では実子が零に嫉妬して親子関係が崩れて行きます。
零は、家族を壊してしまったのは、自分だと思いプロになり、自立の道を選びます。
時折登場する、幸田家の実子である香子の気性の激しさが、アニメをと枠を超えて伝わって来て凄い迫力を感じるキャラクターだと思います。
その香子と対する時の零の複雑な心理が何とも言えない辛さを感じ零の背負っているいろいろな重荷を感じます。
孤独だった零は、近所の川本家の3姉妹と出会います。
3姉妹も両親を失っており、零と何か通じるものがある気がします。
零は、川本家で夕食を取るようになり、家族の温かさを感じるようになります。
下町の人情に溢れた川本家が、徐々に凍っていた零の心をとかしている気がします。
棋士である零の、苦悩や他の棋士達の将棋に対する熱い思いが伝わって来る、将棋を知らない私にも、将棋の事を知りたいという思いにさせてくれます。
何か大切な物を失った登場人物達が、いろいろな出来事やいろいろな人に出会い、どんどん成長していく過程もとても面白く感じます。
このアニメは、最初は将棋のアニメだと思っていましたが、人間の成長する過程や人間の温かさが感じる事が出来る奥が深いアニメである事が分かりました。
これから、零がどんな棋士になりどんな人間に成長して行くのかが楽しみです。